過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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264: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 03:03:44.96 ID:JqNzRaySo

「女は騎士にはなれん。だが、それ以前の問題だ」

「それ以前の……?」

 訊き返すも、やはり答えは返らない。これ以上はない、ということだろうか。
 まどかには鋼牙の言わんとしていることが、まるで理解できなかった。
そもそも端的過ぎて、正しく相手に伝える意思があるのかも怪しい。
 しかし何とか理解しようと首を捻っていると、鋼牙の足が止まった。

「誰かの役に立ちたいと言ったな」

「は、はい……」

 唐突に質問で返され、戸惑いがちに頷く。
 そして――。

「なら道のゴミ拾いか家の手伝いでもしていろ。今日からでもできる」

 ぞんざいに言い捨てられた言葉に、まどかは耳を疑った。
 後頭部を殴られたような、自分でも信じられないほどのショックに襲われた。
 初めて自覚した。自分が彼の優しさを誤解していたと。

「そんな……私、真剣に相談したのに……」

 助けたのはそれが魔戒騎士の使命だから。送ってくれるのも、その延長。人生相談に付き合う義理などない。
 だから、こんな子供の悩みなど、所詮ちっぽけなものだと思われたのだろうか。だから軽くあしらってもいい、と。
 そんなふうに考えたくないのに考えてしまう。



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