過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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305: ◆ySV3bQLdI.[sage saga]
2012/06/18(月) 00:54:50.37 ID:E+IXGqpEo

 マミはそこまでキュゥべえの行動を推察し、そして気付く。
自分の彼を見る目が変わり始めていることに。
咄嗟とはいえ、いや、だからこそ端から訝しんでいたことが衝撃だった。

――何故かしら……今日、あの時まで友達だったはずなのに……

 と、マミは心中で呟き。

――友達……"だった"……?

 またしても自らの変わりように驚き、おののく。
 揺らぎ始めてはいたが、マミとキュゥべえの間には確かな絆があった。
どんな言葉で言い表せばいいのかはっきりしないが、親愛の情が存在していた――はずだった。

 昨日までなら、きっと無理にでも自分を納得させていた。
 しかし今は、それすらも自分が思い込んでいただけ、とすんなり思える。
予てから疑念を感じていたからと言って、不思議なほど簡単に。

 今のマミの状態を一言で表すならば、愛情が薄れているのだろう。
彼に肯定的な――言い換えれば、都合の良い捉え方ができなくなっていた。
 たぶん夕方の鋼牙とキュゥべえの会話のせい。他にはあり得ない。
 あれは、まさしく楔だった。鋼牙の打ち込んだ楔は、本人も気付かぬ間にマミの心に変化をもたらしていた。

 だが、心の変化に思考は追い付かず、マミは混乱する。
 額に手を当て、ふらつく身体をどうにか支える。
 何故、と考えようとすると、頭が軋むように痛く、重い。
 



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