過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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311: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/06/19(火) 02:12:43.45 ID:cA/hk6mBo

 数分間、マミは頭を押さえてうずくまっていた。
 頭痛が治まり、暗くなっていた視界が光を取り戻すまで。 
 ようやく顔を上げると、キュゥべえは微動だにせずマミを見ていた。

「落ち着いたかい?」

「え、ええ……」

 荒い呼吸を整えて、なんとか一言だけ答える。
 キュゥべえはマミの様子を窺い、少し間を置いて言った。  

「いいよ、マミ。僕に答えられることであれば、何でも答えよう」

 そう言われても、頭が真っ白になって何から訊いていいものか。
 順序立てて考えていた質問も吹っ飛び、心の支えも信じられなくなった。
 いっそ、うやむやにしたくなる。

 だが、無理だ。今さら、なかったことにはできない。忘れ去るなんてできない。
 真実を明らかにしなければ、このままでは一歩も進めないから。
 マミは深呼吸して、最も訊かなければいけない質問を思い浮かべ、口を開く。
  
――魔女の正体は、魔法少女なの?

「私とあなたは……まだ、友達なの……?」


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