過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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426: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/07/09(月) 03:27:32.43 ID:c/OVR7AYo

 歩いていると、やがて二人の姿が見えてくる。さやかは手を挙げ、

「おっはよー、二人とも――って……」

 振り向いた二人の、というよりも、主にまどかの顔に驚いた。

「あ、おはよう、さやかちゃん」

 顔は一応笑みを作っているものの、どこか頼りなく、声にも力が感じられない。そして目は心なしか赤い。
 注視しなければ気付かない程度だが、まどかを気に掛けていたさやかは一目で異常を察した。
 隣の仁美はと言うと、

「おはようございます……」

 困り顔でさやかに会釈している。さやかは戸惑いつつも、

「あ、うん、おはよう……」

 とりあえず答えたが、視線はまどかから外れなかった。
 何故、まどかの目は赤いのか。不眠か、それとも泣くような事があったのか。
 だとしたら原因は何か。中間テストの勉強で夜更かしでもしたのか。
或いはもっと別の、例えば昨日さやかが帰った後に何かあったのか。
 様々な疑問が脳内をぐるぐる駆け巡る。

「じゃ、そろそろ行こっか」

 そうこうしているうちに、まどかは先に歩き出し、さやかは仁美と、その数歩後ろを並んで歩く。
 さやかはそっと隣に目配せし、小声で話しかけた。



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