過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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487: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/08/07(火) 02:43:23.66 ID:fZ6/9zuSo

 不満と言えば不満だった。
 たった一時間かそこらで、マミは自分たちより深く命を信用したかもしれない。
それが何となく面白くない。

 ただでさえ、今日は朝からマミに振り回されていた。
 マミが今日この店を指定しなければ、仁美を怒らせることも、
まどかに心ない言葉をぶつけたりもしなかったのに。
 その理由が、命と仲良くしたいなんて勝手な都合だったら。

 普段ならともかく、気分が落ち込み、ささくれ立っていたさやかは、
その捌け口をマミと命に向けそうになる。
 さやかの不機嫌に気付いているのかいないのか、命は一人で喋り続ける。

「あなたの話も少し聞かせてもらったわ」

「……なんですか」

「鹿目さんが言ってたの。さやかちゃんは幼馴染の為に毎日お見舞いに通ってる、って」

「まどかぁ……」

 さやかは俯き、恨めしげに親友の名前を呟いた。
 そんな恥ずかしいことを、与り知らないところで他人に話すなんて。
 命の方を見られなかった。顔が熱い。きっと頬は赤くなっている。

「まどかちゃんを責めないで。私が訊いたんだから」



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