過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/08/07(火) 02:43:23.66 ID:fZ6/9zuSo
不満と言えば不満だった。
たった一時間かそこらで、マミは自分たちより深く命を信用したかもしれない。
それが何となく面白くない。
ただでさえ、今日は朝からマミに振り回されていた。
マミが今日この店を指定しなければ、仁美を怒らせることも、
まどかに心ない言葉をぶつけたりもしなかったのに。
その理由が、命と仲良くしたいなんて勝手な都合だったら。
普段ならともかく、気分が落ち込み、ささくれ立っていたさやかは、
その捌け口をマミと命に向けそうになる。
さやかの不機嫌に気付いているのかいないのか、命は一人で喋り続ける。
「あなたの話も少し聞かせてもらったわ」
「……なんですか」
「鹿目さんが言ってたの。さやかちゃんは幼馴染の為に毎日お見舞いに通ってる、って」
「まどかぁ……」
さやかは俯き、恨めしげに親友の名前を呟いた。
そんな恥ずかしいことを、与り知らないところで他人に話すなんて。
命の方を見られなかった。顔が熱い。きっと頬は赤くなっている。
「まどかちゃんを責めないで。私が訊いたんだから」
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