過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/08/13(月) 03:11:30.42 ID:S3bLBGBqo
「それって……どういう……」
震える唇が、辛うじて言葉を紡ぐ。
命は答えず、笑みを深くするだけだった。
命の言う通り、恭介が交通事故に遭ったのは、人気の少ない雨の夜。
さやかの脳裏に想起される記憶。それは、恭介の事故当時のこと。
事故の知らせを聞いたさやかは酷く動揺し、学校はおろか日常生活すら手に付かなかった。
幸い、命に関わる重傷ではなかったものの、一時は食事や睡眠もままならなくなるほど、
さやかにとって彼の存在は大きかった。
さやかは面会可能になって、すぐに恭介の病室を訪ねた。
ベッドの上の彼は思ったより元気そうで、けれども包帯で覆われた左手の不安と悲嘆は隠せていなかった。
安否を確認したさやかは、取りあえず安堵の息をつき、彼の左手に心を傷めた。
となれば、次に気になるのは事故の原因。
それが恭介の口から語られた時、さやかは衝撃を受けた。
調査によると、運転手も目撃者も口を揃えて言ったらしい。
事故の瞬間、周囲には誰もおらず、恭介がふらりと出てきたと。
しかし、恭介は言った。誰かに背中を押されて車道に突き飛ばされた――と。
勿論そう主張したが、彼自身、前後の記憶がはっきりせず、また練習帰りで疲れていた為か断言できなかったそうだ。
その後の始末を両親らに任せてからは「何も心配しなくていい」と言われ、情報もほとんど入っていない。
ただ、相手側にも過失があり、自分の曖昧な証言はあまり考慮されていないようだ、とだけ彼は漏らしていた。
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