過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/10/01(月) 02:57:41.69 ID:RipvUQ6So
「けど、忘れんじゃねーぞ。あたしが納得しなきゃ、その時は本気で戦うんだな?」
「ああ、誓ってもいいよ」
「……ふんっ、ならいい。それで?
まさか、いつ出てくるかわからないホラーをあたしに待てってんじゃないだろ?」
つまり、何か当てはあるんだろう、ということだ。
当然、ある。それも、すぐ側に。
彼女の驚く顔を思い浮かべながら、零は告げた。
「ホラーなら既にいるさ。この店内にね」
「はぁっ……!?」
案の定、驚愕に目を見開く杏子。忙しなく周囲に視線を巡らせる。
期待を裏切らない反応。暫く眺めていたくもあったが、あまり騒がれては相手に警戒されてしまう。
零は軽く杏子の腕を引き、意識を引き戻した。
「まぁ落ちつきなよ、杏子ちゃん」
「……どいつがそうなんだ? 確か、ホラーは人に取り憑くって言ったな?」
「ほら、あそこに女の二人組がいるだろ?」
零の人差し指が立ち、ゆっくりと店内の一角を指す。
指の動きにつられて、杏子の目もそちらに向いた。
そこには杏子と同年代の、見滝原中学の制服を着た少女。
向かいには、どこかの会社員らしき制服姿の女性が座っていた。
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