過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/10/01(月) 03:11:00.53 ID:RipvUQ6So
本当は、言いたいことは決まっている。
それを言っていいのかと、ほぼ無意識に躊躇いを感じているのだ。
誰かを犠牲にしたくない。間接的にではあるが、救いたいという気持ちの表れ。
だからこそ口にすることに抵抗があった。
これまでの生き方が枷になっていた。
過去から今に至るまで多くのものを切り捨ててきた。
そんな自分が今さら誰かを救いたいなどと、おこがましいのではないか。
そして、それは苦しんだ末に固めた決意を、信条を曲げること。
杏子にとっては自らを否定するも同然。
認めてしまえば、胸の奥に封印した何かを掘り起こすことを意味する。
――そもそも、どうしてあたしは、こんな面倒な思いしてまで、こいつに従ってんだ。
こいつが勝手に決めた条件に従う必要なんかない。
こっちから問答無用で仕掛けてやれば、こいつだって拒めないはず……。
こんなとこ、さっさと出てって仕切り直せばいい。でも――
「今になってやる気がなくなった? 嫌なら別に構わないけど」
――いや、ダメだ。たとえあたしがやんなくても、こいつがやるだけ。
それならいっそ、この場でこいつを……って、そんなことして何になるんだか――
いくらなんでも、それはない。
人を喰うホラーとやらに憑かれた少女を生かす為に、零に刃を向ける。
そんな、あまりにも馬鹿げた考えが頭を過ぎった。
見ず知らずの少女の為に、そこまでする義理がどこにある。
だいいち過干渉であることに違いはない。
杏子は、改めて自身の混乱を自覚する。
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