過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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666: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/09(火) 03:11:10.56 ID:PFShUIago

「やれやれ、あんこちゃんを置いてきたのは失敗だったかな」

 立ち上がって走り出した零は、付かず離れずの距離を保ちつつぼやく。
それが冗談めかして言っているのだと、シルヴァにも理解できたが、
それにしてもわからないことはある。 

『ゼロ……あなた、どうして彼女を?』

 杏子の力量は零も認めるところである。
 彼女が零を目の敵にし、殺意すら見せたことも、零が誰より知っている。
 それを嘘をついてまで杏子を置いてきた。後で烈火の如く怒るのは目に見えているのに。
 
「言ったろ? あんこちゃんはなかなか使えそうだって。
いい囮になってくれたよ」

『はぁ……彼女、また怒るわよ……?』

 少女とホラーを切り離し、杏子を遠ざける。なおかつ零は何の説明責任も負わないで済む。
 一石三鳥。考えようによっては冴えた手かもしれない。

 この女は化物だと公衆の面前で指摘する訳にもいかず。
かと言って見知らぬ男に、いきなり友人と離れろと言われて、はいそうですかと頷くだろうか。
もっとも、さやかの様子では杞憂だったかもしれないが。




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