過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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667: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/09(火) 03:13:22.31 ID:PFShUIago

 いずれにせよ、無理にどちらかを連れていこうとすれば、まず騒ぎになる。
下手をすればホラーに警戒され、最悪大勢の人間を巻き込みかねない。
 杏子に脅かされているであろう少女には悪いことをしたが、
杏子が意表を突いてくれたからこそ、安全かつ確実に引き剥がせた。

 魔戒騎士でもない少女に有無を言わせず連行される、
あの展開はホラーでさえも予測し得ないイレギュラー。

 少女には気の毒だが、当面の、確実な命の危機を回避する為だ。
ほとんどの人間がホラーや魔女に虚しく捕食される無常を思えば、
生き残る為に多少のリスクは負って然るべきだろう。

 両者に比べれば遥かに与しやすい相手。
ホラーや魔女と相対するよりも、杏子と交渉する方が生き残る可能性はずっと高い。
 便利に使われ、体よく追い払われた杏子は怒り狂うだろうが、
まぁ、そんなことはどうでもいい。

 心配があるとすれば、あの少女が手荒に扱われないかということだが。
 零には確信に近い何かがあったようだ。
 しかし、零が彼女の良心や善性に賭けたとは思えない。
 涼邑零――長い付き合いのシルヴァでも、彼には未だ読み切れない部分があった。


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