過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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727: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/10/27(土) 03:04:10.73 ID:U5eNztmHo
 
「あなたと一緒にいた魔法少女。彼女も同行させた方が良かったんじゃない?
あなたが連れてくれば、魔法少女一人と素質のある娘一人、食べ損ねた分を補えたのに。
それとも、大事なものほど遠ざけたがるタイプなの?」

「どうかな。あれはあれで、どっちも、あんたよりはよっぽど魅力的だと思うけど」

「そう。残念ね……!」

 先に動いたのは命だった。
 捕らえられた右足を踏ん張って、左足で床を蹴る。
グッと身を縮めて、抱き着くように。
身体を捻り、爪先を尖らせる。狙いは変わらず側頭部。
 
 足を掴んでいる限り、そこを軸に蹴りの軌道を変化させる。
そんな軽業師のような芸当も、命はやってのけるだろう。
チャンスが一転、裏目に出る形となってしまった。
 
 ならば、と零は捕らえた足を放す。空中で支えを失い、命は大きくバランスを崩した。
すかさず身を屈め、強く一歩を踏み込むと共に、左拳でがら空きの胴を突く。
 命は吹っ飛ばされ床を転がるも、転がる勢いのままに立ち上がった。
 
 手応えはあった。打撃は効いているはず。
だというのに、攻撃をした零が右肩を押さえて呼吸を荒げていた。
 吹っ飛ぶ瞬間、踵が右肩に振り下ろされていたのだ。

「ちっ……!」

 舌打ちして、闇に溶けた命に悔しげな視線を送る零。
 これで肩と手、合わせて右腕を封じられた。格闘戦においては、かなりの不利。
 敵にしてみれば、この好機を逃す手はない。



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