過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/11/06(火) 03:15:48.56 ID:VPkeJGs0o
零は切り払い、或いはかわして、モロクにあと一歩まで接近したところで反転。
クルリとモロクに背を向け、首元目掛けて迫る腕を右で牽制しつつ、後ろ手で左の剣を刺した。
胸を突かれ、姿に似つかわしくない女の叫びが迸る。
苦痛に満ちた悲鳴も、耳に届いても心に響くことはない。
冷徹にバックキックで剣を引き抜き、前転で腕を潜り抜け、仕切り直す。
――勝てる……!
一連の攻防の中で零が得たものは確信。
右手が負傷していても、自分が圧倒しているという手応え。
後は右手が回復次第、鎧を召喚して勝負を決める。
冴島鋼牙が一度は倒したホラーだ。
あの頃の鋼牙の力量を、既に零は凌駕している。
もっとも、鋼牙は更に先へ行っているのだから慢心できようはずもないが。
零に油断はなかった。
ただ、この時は意識から外れていた。
人は短い生涯の中で成長し、経験を次の世代に伝え、
そうして魔戒騎士の知恵と技は連綿と受け継がれていく。
だがホラーもまた封印の度、魔戒騎士との戦いの記憶を持ち越し、
より悪辣に、より狡知に長けて、この世界に再び現れることを。
それも油断と言えるかもしれないが、この目で見てきたのだ。
数多の戦いを切り抜け、強大なホラーを滅してきた騎士でさえ、
些細な歯車のズレから格下のホラーに敗れる場合もあると。
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