過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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753: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/11/06(火) 03:24:07.28 ID:VPkeJGs0o

 一対の剣が揃っていなければ鎧の召喚は行えない。

 よしんば可能だったとしても、防御と逃げに徹されたら、
一本では99.9秒の制限時間内に押し切れるか怪しい。
 次にモロクが取るであろう行動も、容易に察しがついた。
だとしても勝算には繋がらず、有利な状況がひっくり返されたことに変わりはないのだが。


 それから零は魔戒剣を奪還しようと右手を追うが、
案の定、右手はヒラヒラ逃げるばかりで攻撃すらままならなかった。
 援護に来るかと本体を狙っても、なかなか誘いに乗らない。
攻撃力と手数不足で、充分にダメージを与えられなかった。

 このままでは無駄に疲労するばかりで埒が明かない。
開かれた戦場も、今は枷にしかならなかった。
 零は敵に背を向け、階を上がる。
 どうにか、そこで迎え撃つ手段を考えなければ。

 三階は二階に比べて小奇麗で、さほど荒れてもいない様子だった。
 窓に面した長く狭い廊下と部屋がいくつかある。隠れて奇襲が適切か。
 零が顎に手をやり思案していると、

『面倒なことになったわね、ゼロ』

「ああ、まったくだぜ」

『随分と落ち着いてるのね。まぁ、あなたらしいけど。
でも、これからもっと面倒になりそうよ』

「へぇ……」




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