過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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755: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/11/06(火) 03:28:59.43 ID:VPkeJGs0o

 つまり、いざとなれば窓から逃げることも可能なのだ。
 考える時間はあった。
 モロクは零を嬲っているつもりか、ゆっくりと余裕の足取りだった。

 零から五歩の距離で立ち止ったモロクは、しかし攻撃をしてこない。
 ここまで醜態を曝した零を侮っている。
いつでも殺せると高を括っているに違いない。

――ホラーに剣を奪われたまま、情けなく尻尾巻いて逃げ帰る……か。
重大な掟破り……厳罰、少なくとも称号の剥奪は覚悟しないとな――

「けど俺……あんまり掟とか気にしないんだよね」

 誰にともなく呟くと、懐からライターを取り出し、着火。
 窓に向かって軽く腕を回すと、緑色の炎が輪を描く。
 ここにいるぞと、誰かに合図を送るように。

 すると、隣のビルの屋上で赤い光が一際強く輝いた。


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