過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/11/14(水) 02:21:19.20 ID:fguhyBUEo
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さやかを解放した後、怒り心頭の杏子は躍起になって零を探し回った。
とはいえ闇雲に探して見つかる訳もなく、知恵を絞った結果、ひとつ候補に思い至る。
さやかがハズレなら、ホラーはもう一人の女。敵を連れて、そう遠くにはいかないはず。
近場で戦いに向いた場所。人の来ない、邪魔の入らない場所。
昨日、零を見つけた時に気になっていた廃ビル。
魔女のいそうな禍々しい気配を感じた。ひょっとしたら、ホラーのものだったのかもしれない。
ぬるりと粘りつくような嫌悪感。
危険を感じた杏子はすぐには近寄らず、まずは外観を見渡せる場所を探す。
魔女ならまだしも、相手はまったくの未知の魔獣。慎重になって足りないことはないだろう。
杏子は粗暴で短気を自覚しているが、馬鹿でも無謀でもない。
魔法少女として経験を積んできた以上、それなりの警戒心と思考力は持ち合わせている。
でなくては、とっくに喰われて死んでいた。
近付いて改めて感じた。あのどこかに零はいる。そして、彼が追うホラーも。
迂闊に入っていけない。そんな気がした。
根拠はなく、魔法少女の勘としか言いようがなかったが。
隣のビルの屋上から様子を窺っていると、ややあってガラスが立て続けに割れた。
何枚も、何枚も。内部の異常を外に知らせるように内側から。
火球が飛び出してくることもあり、ビル内では朱の炎が明滅していた。
ここからでは詳細は不明だが、激しい戦闘を繰り広げている。
そして見慣れない、鮮やかな緑色の炎が輪を描く。
炎に照らされ、傍らに立つ顔が露わになる。
その人物は――涼邑零。
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