過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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799: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/11/26(月) 02:31:33.85 ID:DfgLvHbDo

「あんたと慣れ合う気はないね」

 これだけ言っておかずにいられなかった。
 下らなくても、絶対に譲れない意地。

「なら30秒でいい。こいつの相手よろしく」

「はぁ? あんたは?」

「俺は盗られたもんを取り返さなきゃな」

 剣を握った左手を軽く上げ、零は言った。
 その視線を追うとホラーの後方、剣を手の甲から突き出した左腕に行き着く。
本体が二人の敵と対峙しているのに、不自然に遠ざかっている。

――ああ、なるほどね……。

 一瞬で看破した。
 敵は、双剣が零の手に戻るのを恐れているのだと。
 そこに彼の秘密があるのだろうが、それが何かまでは知る由もない。

 重要なのは、ひとつ。奴が片手で零と杏子を相手取ることよりも、双剣を警戒していること。
 今だってホラーが眼前に立っているのに、
のん気に会話していられるのは、零が睨みを利かせているから。

 十全でない零はまだしも、杏子の存在を軽く見ている。つまり舐められているのだ、自分は。
 そう思うと、闘志が沸々と湧いてきた。
 今すぐにでも目に物見せてやりたくなる。



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