過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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881: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/12/11(火) 03:00:25.61 ID:mzUXsX6Bo

「――っ!! っく……っっ……っぁ!!」

 太股に槍が突き刺さる。
 動脈を避けたとはいえ、鮮血が刃を伝って床に染みを広げる。
 気を失いそうな激痛が、脳天まで駆けき抜ける。すべての感覚が痛みで塗り潰される。

 だが、そうでなくては意味がない。
 強い痛みを受けた時、よく星が飛ぶとか火花が散ると言うが、
実際に目の前で光がチカチカ明滅している。お陰で幻も気にならない。

 耳に入る音楽も、まったく聞こえない。
聞こえるのは、うるさいくらいに速くなっている心臓の鼓動。
それすらも、聞いているというより感じている。

 最初の鋭い痛みが過ぎた後、重く靄がかかっていた頭が、不思議とクリアになるのを感じた。
 この程度の怪我なら幾度となく経験している。まして自ら覚悟して作った傷だ。
 それで身体の自由を取り戻せるなら安い代償。

 杏子の行動は早かった。
 モロクはゼロを抑えるのに手一杯で、背後で立ち上がる杏子に気付いていない。
 痛みで誤魔化せるのも精々が数秒。

 片手で胸のソウルジェムを握り締め、片手で槍を振り被る。
 手に魔力を滾らせ、赤く血に染まった足を踏み込み――。

「はぁああああああ!!」

 投擲。
 一回り大きくなった槍は赤い光を纏い、矢の如く飛ぶ。
 槍は無防備なモロクの背中を貫き、穂先と柄の半分が胸から突き出た。



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