過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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894: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/12/18(火) 03:35:38.34 ID:r6v7avV+o

 目の前の怪物から気を逸らさず、
それでいて杏子にも注意して戦いを続けること数秒――。
  
 杏子と視線がぶつかった。
 目を閉じ、俯いていたはずの杏子が顔を上げていた。
 言葉はない。声を発する余裕もなかったのだろう。
 しかし、意思だけは確かに伝わってきた。

 何よりも、その眼。
 力強く、まだ諦めていない。まだ戦意は挫けていない。
 杏子の瞳は雄弁に物語っていた。

 あんたの力は借りない――と。

 何者にも屈すまいと、強くあらんとする瞳。
 そこに宿す光を零は知っている。

 だが零の友であり、超えたいと憧れる目標でもある、一人の男。
彼の持つ静かだが逞しく、気高い眼とは違う。
 何かに飢えているかのようにギラギラしている。そして荒々しく攻撃的で余裕がない。
 彼が狼だとするなら、杏子は野良犬といったところか。



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