過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/12/31(月) 23:55:11.38 ID:kS6KKwzDo
男が死んで、夢も希望も消えてなくなった。
けれど、自分には後を追う資格すらない。
もしも死後の世界なんてものがあるとして、そこで彼に会ってしまったら――などと考えたりもした。
こんな世界に意味はない。世界は終わったも同然だった。
でも現実は違う。誰が死のうと世界は回る。
また明日は来る。愛した男のいない、暗く、重く、辛いだけの明日が。
そこで、彼を殺した自分に課せられる役割は何か。
単に社会的な裁きだけでなく、自分を取り巻く世界はどう変わるのか。
想像した女は、辛うじて嘔吐を堪えた。
声を張り上げて泣き叫ばなかったのも、その恐れに起因していた。
数分後、幽鬼のような表情を浮かべた女は行動を始めた。
無我夢中で、それでも手だけは別の生き物のように丁寧に。
自分が、その場にいた痕跡を消していた。
頭の中で冷静さを保ったままでいる意識の一部が急き立てる。
日没までに済まさなければ。
内なる声に従って、女は動く。証拠の隠滅が困難でない間に手早く。
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