過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2013/01/12(土) 04:17:56.48 ID:4pqoiOsuo
何かが、灰皿から立ち昇った。
暗中でもはっきり視認できるのは、それが闇よりも黒いせい。
墨?
違う、これは――――灰だ。
灰の中から見たこともない文字が連なり、恐ろしい形相の怪物を象ったかと思うと、
端から解けて女に襲いかかる。
目、耳、鼻、口。
逃げる間もなく、すべての穴から女の内に流れ込み、蝕んでいく。
薄れゆく意識で思う。
逃げられなかった、と。
たとえ灰になろうとも、燃え尽きるはずがなかった。
積もり積もって形を成すほどに。
あり得ない状況に恐怖すると同時に、
追いかけてきた罪に絡め取られたと悟った女は、安らいでもいた。
何故なら、罪は癒しであり、慰めでもあったから。
ゆえに、罪に塗れた死は断罪であり、救済。
女は静かに、黒い文字の奔流を受け入れた。
蓄積された陰我は、灰皿を魔界とのゲートに変えていた。
すべてが終わった時、女の魂は現れた魔獣、ホラーに喰われた。
しかし歪んだ意思の一部、陰我は身体を乗っ取ったホラーと同化し、生き続ける。
女が本物の悪魔となった瞬間だった。
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