過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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981: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/05(火) 03:03:18.58 ID:bSU8f1Sbo
 
 こうして見ると、ただの少女にしか見えない。
魔法の力を借りていても、決して楽ではなかっただろう。
鍛えに鍛えた魔戒騎士でさえ、そうなのだから。
 
 その戦闘力と、勝利の為に躊躇せず自らを傷つけた覚悟。
口にはしなかったが、素直に称賛に値する。

 杏子の太股には、彼女自身が拵えた槍傷。
そこから滴り落ちた血が、今も床に赤い染みを作っている。

 深手ではないが、放置もできない。
 ひとまず状況を確認し、可能なら応急処置を施す。
 振動で痛みを与えぬよう、壊れ物を扱うように、零は静かに階段を下りる。

 二人の関係からすれば最もあり得ないが、知らない者が見たなら、きっとこう思っただろう。
 さながら姫と騎士のようだ、と。



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