過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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998: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2013/02/11(月) 03:13:24.04 ID:YBVQg99/o

 これまで他人が破滅するのを無感情に見過ごす程度には汚れていても、
破滅する様を眺めて溜飲を下げたり、まして自分の手で突き落としはしなかった。
 そこまで腐ってもいないつもりだった。

 杏子が罪を犯しながらも一線を越えなかった理由。

 まだ心のどこかで、この世界を信じていたからかもしれない。
 自分の境遇は自業自得と受け入れていても。
 それでも、どこかに幸せは転がっていて、
それを掴んだ人間は変わらぬ幸せの中で生きていけると。

 故に、二人の結末は痛烈に突き刺さった。
 考えてしまったのだ。
 
 たまたま自分が幸福の輪から弾き出されること。
 最初からそんなものは幻想で、世界のどこにも存在しなかったこと。
 果たして、どちらが真実で、どちらが幸せなのだろうか。

 この二人に限らない。
 思い起こせば、魔女を追う過程で多くの悲劇を目にし、同時に見過ごしてきた。

 自分が見過ごしてきた哀れな魔女の餌たち。その家族、友人、恋人。
魔女の口付けによって引き起こされたであろう不幸の連鎖。
 それらは、すべて事前に防ぎ得たのだとしたら。

――だからって……じゃあ……どうすればよかったんだよ……!

 グリーフシードの予備も尽き、ソウルジェムの濁りが危うかったことも何度かある。
 真面目に使い魔を根こそぎ狩っていたのでは、今頃どうなっていたか。
 ただ、確かなことはひとつ。

 自分には最初から楽園を夢見る資格すらなかったのだ。



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