過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
1- 20
123: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:43:18.98 ID:h7sEMOtHo
そこで言葉を切り、声に鉛を詰めたような重みが注がれた。
彼女を押し倒した姿勢のまま至近から放たれた声は、潰れるように重く、
表情は羅刹のごとき厳しさのまま、固定されていた。

勇者「…俺の国に、俺の国民に手を出すというなら黙ってはいない。たとえ『神』だろうと―――討つ」

彼女は、その言葉に戦慄を抱く。
内容の重さもそうだが、眼前の男は本気なのだと気付いたからだ。
例え腕を?がれようと、足を削ぎ落とされようと、死んでも――『神』を、殺すつもりなのだと。
鋸刃のように恐ろしく荒々しい、ワルキューレをして心胆を冷やす程の、正銘の殺意。

勇者「一度ならず二度までも俺を、俺の生を奪うというのなら。……『神』だろうと、土に還してやる」

ワルキューレ「っ……」

勇者「どうなんだ。……『神』は何と言っている?」

ワルキューレ「…っ…た……」

勇者「聞こえないぞ。……お前は、なぜこの国へ……否、淫魔の領地へと入り込んだ?」

ワルキューレ「……ん…だ……」

勇者「聞こえるように話せ。俺も、そろそろ限界だ」

ワルキューレ「……道に、迷ったんだ!」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/386.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice