過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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152: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 04:06:12.41 ID:h7sEMOtHo
夕餉を終え、しばし休息した後、彼の部屋を訪れる者があった。
ノックの音に勇者は読みかけていた本を置き、入室を促す。

勇者「……入れ、堕女神だろ?」

堕女神「はい、失礼します」

扉を開け入ってきた彼女は、何故か、扉の前から動こうとしない。
何かを待っているように、そわそわとしているかのように、彼には見えた。

勇者「どうした?」

堕女神「あ、いえ……」

勇者「……あぁ」

得心が行ったように、机から離れて彼女の方へと歩いて行く。
近づくほどに、彼女は嬉しそうに、それでいて気恥ずかしく顔を赤らめていった。
望む所はあまりにも子供っぽく、それでいて、隠し通せない行為だったから。

勇者「……よ、っと」

堕女神「……!」

彼女の膝裏に右手、細い肩には左手を回してその場に抱き上げる。
サキュバス、そしてワルキューレにそうしたように、距離がこれ以上なく縮まり、覗きこめる顔は際限なく紅い。

勇者「……こうして、欲しかったんだろ?」

堕女神「……」

勇者「…答えないと、下ろすぞ」

堕女神「…………はい」

絞り出すように答えた彼女の顔は、恥ずかしそうでもあり。
同時に、熱に浮かされたように、蕩けるような微笑みを浮かべていた。


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