過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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23: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:29:17.19 ID:5OyPL7Mao
実の所、サキュバスAは、そうするよりも前に分かっていた。
キスの直後、口元を拭いていた時に見えていた。
目前の虜の太ももから垂れる、幾筋かの滴が。
ワルキューレ自身は呼吸に手一杯で気付かなかったろうが、それは、偽る事のできない真実。

サキュバスA「ちょっと……これは、酷いわ。私でさえこんなには濡れないのに」

裾から秘所をまさぐり、にちゃにちゃと殊更に音を立てて聞かせる。
内部でいかな愛撫が行われている事か、指先を蠢かすごとに全身が雷に打たれたように引き攣っている。
「淫魔の指」は、それだけで一つの完成された淫具だ。
古今に淫魔に襲われ、悩ましい肢体と性技に溺れた者は数知れない。
絡め取り、対象を内側から溶かして喰らう蜘蛛のように、彼女らは、哀れな獲物を内側から「溶かす」。
人界で夜に現れる蜘蛛を殺す風習は、彼女らへの忌避から語り継がれるようになったのかもしれない。

サキュバスA「聞こえてるかしら?……お返事は?」

耳元にゆっくりと口を近づけ、耳朶を甘く、唇で挟み込む。

ワルキューレ「うあぁぁぁっ!!」

瞬間、暴れ狂うかのように体が跳ねた。
絶叫でもなく、尾を引くような嬌声。
震えた体は鎖を激しく揺らし、地下室中に響くような金属音を立てる。
そのあまりの反応の大きさに、さしもの淫魔も手を休め、驚きの表情を浮かべた。

サキュバスA「ちょっ……びっくりするじゃないの。何なの?一体」

ワルキューレ「あっ……ぅ……はぁ……」

驚いた拍子に、右手も彼女の秘所を離れていた。
もう、彼女を刺激するものは何も無い。
にも関わらず、彼女は小さく、波打つように震えていた。
長く息をつきながら、何度も、何度も。
開いたままの口からは、唾液が垂れ流しになっている。


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