過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
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7: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/26(月) 05:15:43.75 ID:5OyPL7Mao
勇者「……堕女神」

堕女神「はい」

呼び寄せる必要もなく、勇者の傍らに立っていた。
凍り付くような空気が、先ほどに相まって広間に満ちている。
その根源は、言うまでもなく堕女神。
ワルキューレは無論、淫魔、果ては勇者までも、彼女の醸し出す空気に圧されそうになる。
体の奥まで冷え凍え、その顔を見る事など、できるわけもない。
見た瞬間に魂を抜かれそうなほど、恐ろしく、マグマのように沸き立つ感情を封じ込められていた。

勇者「………やれ」

その場から立ち上がると、入れ替わるように堕女神が進み出でた。
ワルキューレはそれでも虚勢を張ろうとしているのか、キッと彼女を睨みつける。

ワルキューレ「……何をしようと言うんだ?……淫魔め。貴様らなど……!?」

言い切る事もなく、ぐるんと真上を向かされた。
堕女神が彼女の髪を引っつかみ、強制的に真上に向けたのだ。
反るように無理な姿勢で首を動かされたため、首から背骨にかけて鈍く痛みが走る。

堕女神「これから、貴女の力を奪います。……斧槍を持ち上げる事すらできない、無力な存在へと堕ちなさい」

ワルキューレ「…何、を……!」

堕女神「…暴れないでください。……手元が狂ってしまいます」

左手で彼女の髪を掴んだまま、右手全体に仄暗い力がまとわれる。
黒色の火花が舞い散り、邪悪な妖精が舞っているかのように禍々しい。


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