過去ログ - 勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
1- 20
79: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2012/03/27(火) 03:03:03.96 ID:h7sEMOtHo
蒼白の肌に柔らかめの紫色のドレスが、よく映えていた。
袖は長く、袖口と首下には黒いレースの装飾が施され、品のあるシルエットにまとまっている。
長いスカート部分は、足首近くにスリットが入り、踵が少し浮いた靴を履いているようだ。
淫靡な空気が薄れ、代わりに、不思議な優雅さを醸し出す。
それは旅の途中で訪れた、ある国の妃に似ていた。

勇者「……似合うぞ。綺麗だ」

サキュバスA「うふふ、お上手ですわね。堕女神さんにもそうなのかしら?」

勇者「そんな事はない……と思う。しかし、何故お前達は普段服を着ないんだ」

サキュバスA「……そうですわねぇ。私達にとって、衣服は装飾品と同じ感覚ですから」

勇者「そうなのか?」

サキュバスA「ええ。裸が恥ずかしい、という感覚もあまり無いので。個人差はありますけれど」

勇者「うーむ……」

サキュバスA「それに、陛下以外はこの国には女性しかいませんもの。気になんてされませんわ」

勇者「…………女子校かよ。っていうか寒くないのか?」

サキュバスA「魔力で体温を調節していますので。隣国の淫魔は、割ける魔力が少ないので普通に服を着ていますわね」

勇者「言われてみると確かに……」

七日間の中、訪れた隣国の様子を思い出していた。
女王から、穢されていた淫魔に至るまで、皆、きちんと服を着ていた。
もっとも……「きちんとした服」ではなかったが。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/386.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice