129: ◆TctB4xXhw6[saga]
2013/04/21(日) 17:52:12.73 ID:BU3yrVnS0
…ィー―――――……ン…
男「っ」ズキッ
わんこ「わぅっ」ヘタッ
兵士「? どうした、立ち眩みか?」
男「いや、なんか耳鳴りが」
わんこ「うぅー、みみいたいっす」ヘニャヘニャ
兵士「耳鳴り?」
「気圧でもズレたか?」
「平地でそんな急に変わるもんじゃねえだろ」
「いやでも何か犬笛みてえな音しね?」
「犬笛は聞こえねーよ馬鹿」
見回すと、獣人――特に聴覚の鋭い犬や狼らしい人達が、わんこと同じようにへたり込んでいた。
外は相変わらずの強い雨だ。
けれどどこから聞こえるのか、音叉を叩いた時のような音が脳を刺激する。
ィィィィィィィ……
兵士「……音がでかくなってるな」
わんこ「うぇぅ〜……きもちわるいっす……」
男「耳が良すぎるんだな。ハンカチ詰めとけ」
わんこ「うぃ……」
わんこを撫でてやりながら音の元を探る。
この場の全員に聞こえている以上、何かが音を発しているとみるべきだろう。
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