過去ログ - 勇者「お前が勇者をやってみろ」 魔王「どうしてそうなる?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[saga]
2012/03/30(金) 00:38:24.02 ID:vPVuxhDP0
―――某国 大草原
勇者「・・・・・・しかし、どうにも体が動かん。 まるで全身に鉛が仕込まれたようだ」
*「限界以上の力を使ったから、その反動かもしれない」
勇者「はぁ・・・・・・。 あと、やけに眠い」
*「ゆっくり眠ればいい。 君はそれだけの事をしたんだ。 悪行への戒めも、既に解いてある」
―――そよ風が勇者の頬を優しく撫でる。
勇者「そうか。 ならば・・・・・・少し眠らせてもらおうか。 我は、疲れた」
*「ああ。 お疲れ様、勇者。 また何かあったら、よろしく頼むよ」
勇者「ふ、冗談ではない。 またもなにも、次からは最初から、貴様らお得いの奇跡でなんとかするが良い」
*「そう何度もポンポンと使うわけにもいかない。 だから、君のような存在を頼りにするんだ」
―――青空はどこまでも広がっている。
勇者「頼られる身にもなってみろ。 初日でこの有様だ」
*「いや、初日にしてはすごいほうだ。 本当に。 さすが勇者」
勇者「勇者も万能ではない。 それほど勇者に期待を寄せているのなら―――」
「貴様が勇者をやってみろ」
―――雲一つない青空だ。
FIN
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