過去ログ - 勇者「お前が勇者をやってみろ」 魔王「どうしてそうなる?」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)
2012/03/28(水) 00:42:26.36 ID:wqn4CCQG0
勇者「勝手なことを・・・・・・っ」

魔王「そういうお前はどうなのだ。 選ばれたからというだけで、殺戮の限りを繰り返してきたではないか。
   もしかしたら、この世界でもっとも魔王に近しい存在だとは言えないか?」

勇者「好んで殺したことなど一度もない! 生きている者を[ピーーー]なんて、苦痛でしかなかった。 
   それでも、俺が戦わなければ人が死ぬ。 勝手に勇者にされた俺にとっては、
   戦ったその先にある人々の笑顔だけが救いだった。 誰かを救った分だけ、俺の心も救われた」

魔王「まさしく、勇者のセリフだな。 勝手にノミネートされた割には心の蔵まで勇者ではないか」

勇者「そうせざるを得なかったんだ。 お前には、この苦しみは分からないだろう。 これは・・・・・・呪いと一緒だ。
   貴様もやってみればわかる。 誰かを救わなければ、ならない強迫観念。 善行を重ねなければならないという苦行」

魔王「ふん、我にはいささかも関係のないことだ」

勇者「そこでだ、お前に勇者をやってみろと言った理由のその2」

魔王「何だ?」

勇者「俺はお前も救ってみせる」

魔王「・・・・・・我を、救うだと? どういうことだ? 気でも狂ったか勇者よ」

勇者「狂いたくても狂えないように出来てるのが勇者なんだよ」

魔王「まったくもって理解できぬ」

勇者「別に難しい話じゃない。 魔王という悪行を重ねなければならない存在から開放してやるって言ってるんだ」

魔王「貴様と違って魔王のそれは苦行というほどではないぞ」

勇者「勇者をやってみろといったその理由その3。 そんなお前へのあてつけだ」


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