過去ログ - 勇者「お前が勇者をやってみろ」 魔王「どうしてそうなる?」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/03/28(水) 12:32:46.00 ID:wqn4CCQG0
―――王城 玉座の間



王「よくぞ、よくぞ戻った勇者よ!! 私は今日、いや、今日まで生を受け、これほど感極まったことがあろうか!」

勇者「・・・・・・」

賢者「お初にお目に掛かります、国王陛下。 わしは勇者の旅の途中、仲間に加わった賢者という者です。 
   この度は謁見の場に加えてくださり、ありがとうございます」

勇者「(貴様、真面目に話せるんじゃないか)」 ヒソヒソ

賢者「(男が格好つけれる場面というのは、一生のうちでも数えられる程じゃからな)」 ヒソヒソ

王「そなたが賢者か。 世界屈指の魔法の腕、その点に疎い余でも聞き及んでおる。 本当によくやってくれた。 
  魔王討伐というその大業、そなた達二人の名は、永遠に語り継がれるであろう」

勇者「(しかし、これが人間達の・・・・・・この国の王か。 貫禄はあるが、魔力を封じられた俺にも簡単に殺れそうだな)」 ヒソヒソ

賢者「(懲りない奴じゃ。 またぶっ倒れるぞ)」 ヒソヒソ

勇者「(・・・・・・あぁ。 思っただけで軽く冷や汗が出た。 監視体制完璧すぎるな)」 ヒソヒソ

賢者「(神や精霊は、いつでもそばにおる)」 ヒソヒソ

王「む? 勇者よ、顔色が優れぬようだが、如何なされた? 思えば、出立した頃よりも髪が・・・・・・」

賢者「陛下、勇者は魔王討伐戦にて心身ともに限界以上の疲労がその身に溜まっています。 お許し頂けるならば・・・・・・」

王「おお、そうであったな。 すまぬ、英雄に対して配慮が欠けていたようだ。 しばしその身を休めるがよい。 そして、英気を養えたなら、国中より集まったシェフが食べきれぬ程の食事を用意しよう。 今宵のパーティーに出席願えるなら、顔だけでも出して頂きたい。
  皆、英雄の姿を見たいと思っているのだ」

賢者「分かりました。 お心遣い、感謝します。 では勇者、行くとしようかの」

勇者「・・・・・・わかった」

王「大臣、勇者と賢者の休める部屋を用意するのだ」

大臣「畏まりました。 勇者様、賢者様。 ご案内いたします・・・・・・どうぞこちらへ」


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