過去ログ - 勇者「お前が勇者をやってみろ」 魔王「どうしてそうなる?」
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40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[saga]
2012/03/28(水) 13:02:47.98 ID:wqn4CCQG0


―――王城 宝物庫



盗賊「あっれ〜? 結局この城も真新しいお宝はなかったか〜。 
   ついでにと思ってせっかく一週間も情報集めしたのに。 まぁ時間も時間だし、そろそろ本命にいこうかね〜」

魔法使い「さすがに手慣れてるんですね。 最短で宝物庫までたどり着けるなんて」

盗賊「そりゃあ手際の良さが盗賊の・・・・・・っ!?」 バッ

魔法使い「どうしました?」

盗賊「あんた、いったいいつから・・・・・・?」

魔法使い「お城に入る前から、少し離れて着いてきてましたけど」

盗賊「(兵士にすら気づかれなかったあたしが、この女に出し抜かれたっていうの!?)」

盗賊「あんた、いったい何者?」 キッ

魔法使い「ただの魔法使い見習いです」 ニコ

盗賊「見習いにしては、大した肝っ玉じゃない。 王城に忍び込もうなんて。 盗賊の方が似合ってるよ」

魔法使い「そうですか? 初めてだったんですけど、うまく行きました」 テレテレ

盗賊「(何なのこいつ・・・・・・)」

魔法使い「けど、私みたいな素人が、誰にも見つからずにこんな所まで来れてしまえるなんて、あり得るんでしょうか?」

盗賊「ん? そいつはどういうことだい?」

魔法使い「いえ・・・・・・。 あ、そうそう。 私、盗賊さんにお願いしたいことがあってここまで着たんですよ」

盗賊「お願い?」

魔法使い「はい」

盗賊「へ、あたしが見ず知らずのあんたの為に、何かしてあげるような女に見えるってのかい?」

魔法使い「見えません。 けど、そんなに難しい事じゃないんです」

盗賊「いやだね。 こちとら暇じゃないのさ」

魔法使い「せめて聞くだけでも」 オロオロ

盗賊「無理」

魔法使い「この通りです!」 

盗賊「拝まれてもだ〜め」

魔法使い「・・・・・・どうしても?」 ウルウル

盗賊「う、ど、どうしても!」

魔法使い「グスっ、聞くだけで、ぅ、いいんです・・・・・・ヒック」 ポロポロ


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