過去ログ - 勅使河原「おっといない者に腹パンしちまったわwww」
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15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/31(土) 22:17:56.36 ID:YOnemErV0
[sage]
2012/04/21(土) 00:54:03.13 ID:EIYjNTsj0
恒一「これを三神先生にプレゼントしようとしてるんだね」
望月「……」
恒一「この絵が傷ついたりするのは嫌だよねぇ」
望月「や…やめてよ……それだけは」
恒一「じゃあ中尾達を何とかしてくれない?」
恒一「あいつらが乱暴になってるの知ってるでしょ」
恒一「あのままではあいつらはクズ人間になってしまう」
恒一「わかるよね」
望月「わかったよ…何とか話してみるからさ……だからたのむよ……」
恒一「じゃ、よろしくね」
恒一「でもこの絵はまだもらっておくよ。じゃあね」
恒一は絵を持ったままその手で望月に手を振った
そして絵を落とした
絵は道の隣にある斜面に着地し滑って行く
望月「僕の絵が!!」
恒一「あっ勝手に拾わないでよ」ドン
絵に向かって走り出した途端恒一に突き飛ばされた望月は斜面を転がっていった
恒一「ごめんごめん。絵は大丈夫?」
望月「痛い……あれ?絵は」
恒一「君の下敷きになってる」
望月は慌てて体を起こし、絵を拾った
絵は泥で汚れ望月の体重がかかり下に石などがあった為あちこちが折れたりゆがんだりしていた。真ん中は敗れて穴が空いていた
望月「」
恒一「……」
望月「そんな……」
望月「……グスン……」
恒一「あーごめんよ……お詫びに高翌林の生まれ変わりでも……」
望月「いらないよ!!」バシッ
恒一「あ、ハサミもげた」
望月「う……ァ……絵がぁ……」
恒一「形あるものはいつか壊れるんだよ」
望月は恒一には何も言わず、座ったまま涙目でボロボロの絵を抱きしめていた
恒一(今はそっとしておくか)
恒一「あ、これは君の頭において置くね」トン
恒一はその場から去った
残されたのは片腕を失ったザリガニを頭に乗せ、道に背を向けてうずくまる少年だけだった。
この姿を見た通行人はきっと川で死んだ子供の幽霊だろうとか高翌林の生まれ変わりだろうとか噂した。
少年の後姿が見えたのは一度きりだったが、この「ザリガニを頭に乗せた少年」は都市伝説になった
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