過去ログ - 黒井社長「行くぞっ!!青二才っ!!」(アイマスSS)
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2012/03/29(木) 11:49:12.28 ID:lnWJ8GSr0
「……いいねえ、一人残らずクズ共だねえ……実に愉快だ」

「な、何言ってんだお前、お前だってこの会場にいる以上、俺らと同類じゃねえか!!」

思わずつぶやいた一言に、先ほどの司会役の男が反応する。

「どぅぉおおおぉぉるぅぅぅいいぃぃぃいい?」

聞き捨てならないねぇキミィ。どういう意味かな?思わず大声で返してしまったよ。

「ひっ……、だ、だってそうだろうが!!アンタだって紳士ぶっているけど、腹の中は真っ黒のドロドロ野郎だろうがっ!!」

「違――――――――――――――――――――――うっっっ!!!」

本日最大の大音声で私は男の言葉を否定する。あまりの大声に、近くまで来ていた用心棒たちは耳をおさえてうずくまってしまった。
そんな男たちをよそに、私は近くにあったテーブルに飛び乗り、そしてネクタイを外して一振りし、天井の照明に引っかけておく。
よし、『準備』は万全。

「私をお前らごときの小悪党と一緒にするな。私はもっと『黒い』ぞ?」

「お、お前は一体……まさか警察か?」

まだ的外れなことを言ってるなこの男は。こんな『黒い』警察官がいるものか。

「よぉく覚えておけぇ…私は『善』でも『悪』でもなぁい…ただ『黒』を追い求め、『黒』を体現する者…」

ズズンッ…

そこまで言った時に、急に会場全体が揺れた。にわかに会場がざわつく。…全く、タイミングの悪い部下だな。口上の途中だというのに。
テーブルの上でだんっ、と勢い良く飛び上がり、先ほどのネクタイをつかんでぶら下がる。

その瞬間、


ズガガガガガガガガガガガガガッッッ………!!


一気に床が崩れ出した。テーブルも舞台もそこにいる人間も、全部まとめて会場が丸々沈んでいく。客達は悲鳴を上げる間もなく、一気に地下
の闇へ消えて行った。

「『黒のカリスマ』、黒井崇男だぁっ!……って、聞こえてないか。やれやれ」

天井の照明にぶらさがりながら口上の続きを言ってみたものの、空しかった。これじゃあ締まらないじゃないか。後で説教しておくことにしよう。

私は懐から煙草を取り出し、静かに火を付けて部下の到着を待った。




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