過去ログ - 黒井社長「行くぞっ!!青二才っ!!」(アイマスSS)
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◆6aY2CdF7PY
2012/03/29(木) 20:53:54.49 ID:lnWJ8GSr0
社長の『ティンとキタッ!!』はまず間違いない。それで作戦中に何度助けられたことか。それに貴音を助けたのも、この社長の勘だった。
というか社長、本当にアイドルプロデュースしていたのかっ!?以前そんな話を聞いたが、てっきり冗談だと思っていたよ。
「このダイヤの原石を逃すのは惜しい。もちろん裏の仕事もしっかりするが、表の仕事にも全力で取り組みたいと、お前達を見て心からそう
感じたよ。幸いここには最高の設備と環境がある。君達に不自由させないことは保証しよう。どうだ?やってみないか?」
「で、でも自分には沖縄を守るという任務が……」
心は揺れているようだが、響は先代頭目の娘としての任を守ろうとしていた。やっぱりこの子は良い子だな。
「響、お前の兄から聞いたぞ。お前は作戦でダンススクールに潜入すると、いつも踊っている子達を羨ましそうに見ていたそうだな」
「そっ、それは……」
「先代の頭目が生きていた頃は、アイドルとして活躍したいと己の夢を語っていたそうではないか。しかし頭目が死んでしまって兄達がバラバラ
に なった時、お前は沖縄と、アイドルを夢見てレッスンに励む子達を守る為に、自分を犠牲にして忍の道を選んだそうだな。沖縄を守る
どころか、 妹の夢さえも守れないのに何が頭目だと、お前の兄は泣きながら私に話してくれたぞ」
「ニ、ニーニーがそんな事を……」
これは俺も聞いた事がある。アイツら沖縄忍者達と酒を飲んでいると、決まってこの話が出て来て頭目が泣きだすのだ。その度に俺と社長は
ヤツをぶん殴り、だったら妹を守る為にももっと強くなれと檄を飛ばした。そうすることで奴は頭目としてめきめきと腕を上げて来たのだ。
「先代が亡くなってからの4年間、よくぞ沖縄忍者を繋ぎとめていてくれた。お前の頑張りが無かったら、あの組織はとっくに滅びていただろう。
後は私に任せて、お前は自分の夢の為に頑張りたまえ。なぁに、人生は長いんだ。アイドルに飽きたら地元に帰って、また忍者をやってもいい。
やつらもお前の居場所はちゃんと残していてくれてるよ」
「うぅ……ううぅ……」
俺はそっと響の頭に手を置いてやると、優しく響に語りかけた。
「実は明日、貴音がここに来るんだ。貴音はアイドル候補生として来週からレッスンに入る。響も一緒に居てくれたら、貴音も喜ぶだろうな。
お前らがアイドルとしてデビューするのを、皆楽しみにしている。勿論俺もだ。沖縄の希望の星として、全国で活躍するようなアイドルをやって
みないか?」
実は貴音の返事は結構前に貰っていた。御当主がはっちゃけたのは、これが原因だったりする。このビルは貴音ひとりの為に建てたようなものだ。
親バカここに極まれり。
「うわぁ―――――――――んっ!!!!!!ありがとうス―ッ、ありがとうオール―――――――――――ッ!!!!!!」
大きな声でわんわん響は泣き出した。最初の人身売買オークションから2ヶ月、俺達はようやく響を助けることが出来た。響はコアラのように
社長にしがみつき、社長は響の背中をぽんぽんと叩いている。……ん?何だか社長の手が震えている。よく見ると響の腕が社長の首にキマって
いた。社長の顔が青くなってくる。面白いのでもう少し見ておこう。
とにかくこれで、961プロとしての活動が本格的に近づいてきた。あとは『太陽の子』を探すのみである。
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