122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/07(土) 01:47:36.65 ID:9eEIp3hs0
――放課後、喫茶店
男「すまなかった!」
コーヒーを注文し、それがテーブルに届くやいなや、男はそう言って頭を下げた。
女(……やっぱりね)
女は男の平謝りを見ても、冷静にコーヒーを啜っていた。
女(結局は諦めて前言撤回)
女(でも、それが正しいのよ、男くん。あなたのような健常者には、理解し難い世界。異常なのは私)
女(最初から、分かりきってたことよ)
女「どうかしたの?男くん」
男「俺は、お前に自傷をやめてほしい一心で、色んな我侭を言った」
女「そうね」
男「……でも、女が求めてるのは、そういうことじゃなかったんだよな」
女「え?」
男「自傷をやめさせようとするのは、間違いだった」
男「うまく言えないけど……本当は、ただ傍にいて、無償で見守ってやるべきだったんだ」
男「俺の意見とか気持ちとか、思いやりでさえ、押し付けるべきじゃなかった」
男「これからは、ちゃんとそうするから……だから、女を、俺に任せてほしい」
そう言うと、男は再び頭を下げた。
男「俺を信じて、俺にずっと、お前を見守らせてくれ」
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