126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/07(土) 01:51:11.85 ID:9eEIp3hs0
女「な、なにが、引き受ける、よ」
搾り出すように言う女。
女「それが、どんだけ、大変か、分かってんの」
男「……分かってるつもり」
女「私は、男くんに、頼りっきりに、なるかも知れない」
女「依存、するかも、しれない、のよ」
男「……それでもいいよ。俺は迷惑だなんて思わないし、女を嫌いにもならない」
男「なぁ、女」
男「『自傷する少女』で、ケイティが学校で流血沙汰の騒ぎを起こしたの、覚えてる?」
女「……ええ」
男「ケイティは、あまりの強大な感情に成す術が無くて、ロッカーの扉で手首を切って、頭を打ち付けた」
男「どうしてそこまでケイティが追い詰められたのか……その理由はさ」
男「ケイティが、精神的に、孤独だったからだと思うんだ」
男「ケイティは頭が良いから。自傷のことも誰にも話さず、傷を隠す知識に長けていたから」
男「俺は思ったよ。女の聡明さとか、立ち回りの器用さは、ケイティに似てるって」
男「でも……駄目なんだよ。自傷行為を――それを引き起こす感情を、1人で抱え込むなんてことは」
男「女には、なにか寄りかかれるものが必要なんだよ」
男「そして、それは――女の心の拠り所は、俺でよければ良いな、と思う」
男「依存しそうだと思うなら、いくらでもすればいいよ。誰かに依存することを恐れる必要は無いと思う」
男「女のために、心を軽くするために、ひいては生きるために」
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