128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/04/07(土) 01:54:50.60 ID:9eEIp3hs0
女「あ」
不意に、何かに気付いたように女が声を漏らす。
女は男の手首を見ていた。
女「傷……消えてるね」
男「え?」
手首を見ると、両親の喧嘩の時に花瓶で切れた傷が、薄く消えかけていた。
腫れも引き、あとはかさぶたが取れれば、跡形も無くなるだろう。
女「目立たなくなってる。良かったわね」
男「うん、そうだな」
女「でも手の甲の傷は、やっぱりまだまだね……」
男「まぁ、こっちの傷は深いからな。そう簡単には消えないさ」
女「……そういえば、なんで半袖登校やめたのよ」
男「え、あれ?あれは、えーっと」
男「……普通に寒さに耐え切れなかったからです」
女「……意気地無し」
男「ごめんなさい」
男が謝ると、2人同じタイミングで噴き出し、笑った。
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