23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/29(木) 17:29:49.93 ID:TOjhpbtQ0
女「明朗快活、いつも笑っていて、ストレスのはけ口なんていくらでもあって」
女「自傷行為の必要なんて皆無な人間が、ほんの些細なショックやアクシデントで、いとも簡単に手を切って」
女「そして、それを見せびらかすでもなく、かといって必死になって隠すでもなく」
女「尚も平然としてヘラヘラと笑いながら」
女「リストカットを一つの手段として、嬉々としながら、自分の中に仕舞う」
女「そんな人間よ」
男「…………」
女「嫌いなのよ、そういう人」
静かな口調が凄みを倍増させる。
女「初めて切ってしまってうろたえているのかと思えばそうでもなく、挙げ句、こんな本まで持ち歩いて」
女「信じられないわ」
男は二の句がつけず、ただうなだれていた。
女「あなたみたいな人を見ていると…………自分が情けなくなる」
男「え?」
女「…………」
男「どういう、意味――」
女「そろそろ予鈴が鳴るわ、戻りましょう」
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