26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/29(木) 17:39:49.48 ID:TOjhpbtQ0
――恥ずべき秘密
秘密の狂気
秘密を知られる危険
誰かと親密になるわけにはいかない……
「自分がボロボロのイカれたやつだって、みんなに知らせたかったわけ?」
わかってくれる人は、誰一人としているはずもない
(ママ、この血を見てよ。見なさいよ。何があったのか訊きなさいよ。)
(放っておいてよ!)
「もし、彼女から助けを求めてないのなら」
「何でもないんだと思うわ」
「気力の問題なのよ」
「こんなクズみたいな人生を送りたいわけ?」
(ここで転んだら、首の骨が折れるんだろうな)
消えてしまいたい。死んでしまいたい。
「精神科の病人になりたくなかったら」
(自分に愛想をつかしてはいない、と言って)
大丈夫だ、と言って
自分以外は誰も傷つけていないのに!
男(ケイティは……凄く、苦しかったんだろうな……)
――『自分が情けなくなる』
男(あの言葉……もしかしたら……女も……)
気がつくと、男はそのまま眠りに落ちていた。
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