過去ログ - 御坂「めでたしめでたし……って。終る訳ないじゃない」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/03/30(金) 15:55:27.51 ID:2641Ju7H0

「う…。マズイわね。何かアリバイを………」


 早急に考えなければならない。
 噂によれば、寮監は完全武装した警備員三人を素手でのした事がある女傑。
 学園都市内でも有数の実力者である御坂や白井でさえ寮監相手では二進も三進もいかないのだ。
 恐るべし寮監。
 常盤台外部寮内裏規則その一『触らぬ寮監に祟りなし』。

 それにしても、と御坂は思う。


「それをわざわざ伝えに来てくれたの。ありがと。でもよく私がここにいるってわかったわね」


 おい。
 なんだその『ギクリ』という効果音が似合いそうな顔は。


「そ、それは最近お姉様のご様子がおかしかったので、風紀委員の特権を利用してケータイGPSをちょーっと………」


 ドゴリ、と鈍い音が白井の頭上で鳴り。


「今すぐ解除するように」

「あい」


 御坂の鉄拳制裁をあび地面とお友達になっている白井を置いて御坂は駆けだす。
 どうしても走り出したい気分だった。
 風を切り日常へとすぐさま戻りたい想いだった。


「あう…。あの、本当にどこにもおかしな所はありませんの?」

「だから何の事よ! 妙な事置いてくわよっ!」

「だってお姉様が―――……」


 白井の吐露は御坂に最後まで届かなかった。
 風に攫われ風下へと消え去っていくソレは、物語の起承転結を締めくくるに相応しい最後であったのに。



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