過去ログ - 朋也「ヴァイオリンの音色……?珍しいな……」
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2012/03/30(金) 21:29:34.64 ID:S2fDDXur0
杉坂「お願いします。りえちゃんの邪魔をしないでください」
頭を下げた。深々と。
古河「………………」
古河は……じっと固まっていた。
春原「そんな奴の言うことを聞くなっ!そんなハンデで、人の同情を誘うような奴なんて卑怯者だ!そんなハンデでっ……ひいきされたいなんて考えが甘すぎるんだよっ!そんな……ハンデでっ……」
春原が叫びながら、手に持っていたジュースのパックを地面に叩きつける。それが跳ねて、杉坂の足元を転がった。それでも杉坂は、頭を下げたままだった。身じろぎ一つしなかった。
古河「………………。……そんなの……そんなの私、断れないです。私の方こそ……許してほしいです。私は……諦めます」
朋也「………………」
古河「私が頑張れば、仁科さんが……夢を叶えられなくなります。私は……、諦めます」
杉坂「ありがとうございます」
杉坂は、礼を言ってから頭を上げた。そして……澄んだ表情で……校舎の中へと入っていった。
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