過去ログ - P「10年後の伊織」伊織「私ももう24ね…」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/04/03(火) 23:34:23.04 ID:ynirkv2/0
P「なあ無理しなくてもいいんじゃないか?」

伊織「無理なんかしてないわ」

P「やよいだって別に笑ったりしないだろ」

伊織「やよいがそんなことするわけないじゃない」

P「だろ、じゃあ苦手なものは苦手でいいんじゃないか?」

伊織「でもみんなで乗りたいのに私が苦手じゃ迷惑かけちゃうし…」

P「ですよね…」

伊織「うん」

P「じゃあ俺が乗ってる間、手をつないであげるよ」

伊織「そんなの意味ないわよ、大体あんた当日来ないでしょ」

P「まあいいじゃない、これがきっかけで大丈夫になるかも」

伊織「ま、まああんたがどうしてもっていうなら…」

P「じゃあ決まり!」

そして俺たちの番が来た

伊織「ほら」

P「ああ」

手をつなぐと伊織の手はかすかにふるえていた

P「大丈夫だよ、怖くない」

伊織「………」

黙って手を強く握り返す伊織

少したつとコースターが動き出した

コースターがゆっくりと登っていく
伊織がより強く手を握ってきた

頂上に着いた時伊織の顔を見るとちょっと涙目になっている

P「怖い?」

伊織「ちょっとね」

やがてコースターが落ちてゆく

猛スピードでかけ抜けていきあっという間にゴールへたどりついた

伊織「不思議ね、今回は大丈夫だった」

P「それはよかった」

もう一度乗りましょ伊織がそう言って手をつないだまま歩きだす

正直疲れていたけど
俺の手を握る少し小さな手
俺はこの手とのあったかいつながりを
離したくなかったから黙ってついていくことにした

終わり


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