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852:名無しNIPPER[sage]
2014/12/29(月) 19:39:33.58 ID:0vz0/pZg0

キャラクタについても少し言及します

まずは冒頭の公安局のオリジナルキャラクタ
ハッキリ言ってこいつの存在が非常に不味いと感じました
恐らく作者としては暁美ほむらを話のレールに乗っけるための体のいい舞台装置程度のつもりだったとは思います
が、キャラクタの設定を安易に決めすぎていて結局のところそこから先が茶番にしか見えなくなっている

暁美ほむらが魔法少女になるのはループ起点である日付からであり、物語的な実時間はひと月に満たないはずなのです
だというのに、公安局の職員が接触をはかるでしょうか？　少なくともほかにもベテラン勢はいるはずです
少なくとも私が同じ立場に立っていたとして、暁美ほむらを選ぶ理由がまるっきり見えてこない
何せ、データ上では間違いなく新しいほうに分類されるでしょうから

さて、余談はおきます
暁美ほむら、美樹さやか、巴マミ。この三名についてはあまりにも展開の都合を感じる動き方でした、いや動かし方でした
ほむらについては自覚があるようなので、一つを除いて割愛させていただきます
その一つというのはもちろん鹿目まどかに対するものなわけです
ほむらの優先順位の最上位が鹿目まどかであるように見える描写が一つもない、というのはもやはそれだけでキャラ崩壊です
キャラクタの根幹、根本、土台。そう呼ばれるものがごっそりと抜け落ちてはいませんでしょうか？
それでは最早暁美ほむらである必然性がありません

さて、次に巴マミですが
なぜこの事象に彼女が出張ってくる必要があったのでしょうか？

これは個人の所感なのでそうじゃないだろと言われればそれまでなことですが
巴マミというキャラクタは間違っても正義の味方だとは言えないのです。作中やら、外伝での独白やらで語られていますが
彼女は精々『小さな勇者』であり、自分が本物の正義のヒーローではないと自覚しています
もっと言えば、巴マミ自身は魔法少女たちの中でも異端者として扱われています
よって、魔法少女の総意として暴走した三人を鎮圧するために行動する、なんて万能のヒーローのようには動かないのでは？

それにまどかマギカにおける魔法少女というのは良くも悪くも超個人主義だったように記憶しています
そしてこの観点からみると上述された公安のキャラクタは目の上のタンコブです。襲撃されてないのが不思議なくらいです

もしも、巴マミを動かすのであれば、彼女が動かなくてはならない理由と、見滝原の街を空けてまで行動する理由とが必要では？
その上で、出てきたのであればキャラクタの描写に不都合はないように思います
が、巴マミが参戦することそのものが非常に不自然なため、別物と称させていただきました

最後に美樹さやかです

まずは、ご都合主義すぎるとは思いませんでしたか？
あのタイミングでさやかを参戦させる理由がまったくわかりませんでした
ハッキリ言って描写が雑すぎます。舞台が見滝原でもないのにどうしてそう都合よく全員集まってくるんです？
それに、あっさり止める側として参戦したのも腑に落ちません
理由は明白です。両者ともに、両者の正義に従って行動している状況ならば、美樹さやかは少なくとも迷う、と思うのです

迷って、迷って、大事なところで動けなくなってしまう。そしてそれを後悔する
少なくともいろんなことを簡単に割り切れるようなキャラクタではないので

頭に血が上っていたり価値観を決めつけてしまっていたりすると、直情的で愚かな行動をとりがちですが
そうしたことがない状態の彼女は比較的冷静でだからこそ迷って動けなくなるような、そんなタイプのキャラクタだと思うので

突然割り込みをかけて、そのままギャグをしだすのはどうなのだろうと、首を傾げました

クロス先のキャラクタについては未読なため言及を控えます

ただ少なくとも、描写不足で魅力的に映るキャラクタがいなかったというのが正直な感想です

キャラクタの背景描写がごっそりと抜け落ちてしまうことによって本来のそのキャラらしさみたいなものが完全に死んでる
ざっくり言えばそんなところでしょうか

最後に一つ

面白いつまらないで言えば、つまらないに振れますが
好悪で言えば比較的、好ではありますので糧にしていただければと

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