11:唯「けいむしょ!」 [sage saga]
2012/03/31(土) 21:12:35.64 ID:LXDpPuq10
毎月の賞与金支給の時も、私物の服や本を買う時も、賞与金出納帳の上で数字が上がったり
下がったりするだけ。
やっぱり、檻の中の不自由な生活なのです。
悪い事をしたんだから当たり前なんだけど。
午前9時55分 214号室
朝食が済むと免業日はすごくゆったりします。
平日の余暇時間がずーっと続く感じ。
澪「で、香車がまっすぐ進めて、桂馬がひとつ飛ばした左右の斜め前に進めるんだよ」
唯「ふんふん」
律「唯、覚悟してろよー。私がいーっぱい鍛えてやるからな」ムフフ
紬(ニューヨーク近代美術館かぁ。また行きたいな)パラリ
梓「……」カキカキ
ガラガラッ
配達係「秋山さん、田井中さん、平沢さん。お手紙です」スッ
澪「ありがとうございます」
律「聡からか。こんなチョコチョコ寄越さなくてもいいのに」
澪(パパとママからだ。嬉しい事は嬉しいんだけど、手紙読む度に罪悪感が……)
唯「……」ポイ バタン
梓「ゆ、唯先輩、読まずにボックスにしまっちゃうんですか?」
唯「うん、いいの」
梓「でも……」
唯「いいの。澪ちゃん、将棋の続き教えて〜」トコトコ
澪「ああ、いいぞ」
梓「……」
さわ子「115番、真鍋。集会」
和「はい」
あっ、隣の房で和ちゃんが呼ばれてる。
2級者集会の整列の時間だ。
律「おっ、来た来た」
澪「いいなぁ」
紬「いいなぁ」
梓「いいですねぇ」
律「へへっ。さぁて、甘シャリ食ってくるか。唯」サッ
唯「うん!」サッ
ガチャン
さわ子「62番、田井中。134番、平沢。集会」
律「はい!」
唯「はいっ!」
房を出て、廊下でみんなが二列に並んでるところへ、私達も並びます。
いつもと違って、気をつけも前ならえもありません。
24Res/32.75 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。