過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」 の外伝
1- 20
243: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 20:53:11.98 ID:FYS5Fqjlo



   ◆

   翌日、夜。

   “ワルプルギスの夜” まで、あと二十時間。

   ベリーズベリー北西部。州立大学の時計塔。
   海に向かってなだらかな傾斜になっているこの街で、最も高く、全てを見渡せる場所。

   佐倉杏子は、そこにいた。

   屋根の上に胡坐をかき、ヘッドホンを耳に当て、眼下の夜景を見るともなく眺めている。
   日の光の下では美しく映える赤髪も、夜の闇の中では鉄錆のようにくすんで見える。

杏子「……」

   風の気まぐれだろうか。
   ふと、その鼻を潮の香りがくすぐった。海までは数キロも離れているというのに。
   あるいは街そのものに匂いが染みついているのか。

   港の方に視線を向ける。
   夜中にも関わらず、いくつもの明かりが煌々と輝いている。

   そういえば、見滝原にも海があった……







   「――見つけた」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
483Res/363.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice