過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」 の外伝
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274: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:26:03.77 ID:FYS5Fqjlo

   爪を振り上げ、力任せに障壁へと叩きつける。
   しかし大げさな音が響くばかりでびくともしない。
   わずかな震えさえ起こらない。

以下略



275: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:27:14.71 ID:FYS5Fqjlo

杏子「外すわけないだろ。もうやめだって、何回も言わせるなよ」

ポーラ「ふざけ――」

以下略



276: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:31:04.20 ID:FYS5Fqjlo

杏子「自分でもわかってるんだろ。そんなペースじゃあと一時間ももちやしない」

ポーラ「……」

以下略



277: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:31:54.81 ID:FYS5Fqjlo

杏子「“ワルプルギスの夜” が来るんだ。アタシは戦わなきゃいけない。そのために来たんだ」

杏子「そのあとも……って、まぁそっちは個人的なアレだけど」

以下略



278: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:32:37.07 ID:FYS5Fqjlo

   ポーラは答えない。
   うつむいたまま、反応らしい反応をほとんどしない。

ポーラ「……」
以下略



279: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:35:03.51 ID:FYS5Fqjlo

杏子「え?」

ポーラ「……ぃ……」

以下略



280: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:36:04.75 ID:FYS5Fqjlo

杏子「うわっ!?」

   障壁にほとんど耳をくっつけたところで、待ち構えていたようにポーラは叫んだ。
   同時に渾身の力で壁を斬りつけ、また蹴りつけた。
以下略



281: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:36:52.25 ID:FYS5Fqjlo

杏子「お前……」

ポーラ「――うるさい! 喋るな!! もう黙れぇぇぇえっ!!」

以下略



282: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:37:45.52 ID:FYS5Fqjlo

   折れた爪を即座に伸ばし、壁に叩きこみ、また砕けてもまた伸ばす。

   そのまた次に折れても、折れても、折れても、折れても。

以下略



283: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:38:42.52 ID:FYS5Fqjlo



   ポーラだって、本当はもうわかっている。

以下略



284: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/09(月) 21:39:26.21 ID:FYS5Fqjlo

ポーラ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」

   それでもポーラは、止まらなかった。
   止められなかった。
以下略



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