過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」 の外伝
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31: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/01(日) 21:26:00.37 ID:Lhi6iNH5o

QB 「君はむしろ運がいい方だ。君やこの街の住人はね」

ポーラ「はぁ……?」

   意味のわからないことを言うキュゥべえは、まるで明後日の方角を向いていた。

QB 「来たよ」

ポーラ「きた?」

   私もそちらに目を向ける。

   すると――夜空のかなたに、何か白いものが小さく見えた。

   鳥……じゃない。飛行機でもない。
   こちらに近付いてきているけど、音が全然しないし、それに速すぎる。

   それは見る間に大きくなって、数秒後にはもう街の上空にまで到達していた。

ポーラ「……!?」

   そしてそのまま、一旦私たちの真上を通りすぎ、
   優雅に旋回しながら再び近付いてくる。

   ようやく、はっきりと見えた。

   人だ。

   それは、人だった。

   大きくて真っ白な翼を背に生やした、長い黒髪の女性。

   そしてその傍らに、何か大ぶりな棒のようなものに腰かけた体勢で宙を滑る、こちらは金髪の女性。

ポーラ「魔法……少女?」

QB 「ああ」

   心なしか誇らしげに、キュゥべえがうなずく。

   そして二人は、静かに優雅に、屋上に舞い降りた。



   私が魔法少女になって、二ヶ月目の夜のことだった。







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