過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」 の外伝
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◆D/8.giurYc
[saga]
2012/04/01(日) 21:26:00.37 ID:Lhi6iNH5o
QB 「君はむしろ運がいい方だ。君やこの街の住人はね」
ポーラ「はぁ……?」
意味のわからないことを言うキュゥべえは、まるで明後日の方角を向いていた。
QB 「来たよ」
ポーラ「きた?」
私もそちらに目を向ける。
すると――夜空のかなたに、何か白いものが小さく見えた。
鳥……じゃない。飛行機でもない。
こちらに近付いてきているけど、音が全然しないし、それに速すぎる。
それは見る間に大きくなって、数秒後にはもう街の上空にまで到達していた。
ポーラ「……!?」
そしてそのまま、一旦私たちの真上を通りすぎ、
優雅に旋回しながら再び近付いてくる。
ようやく、はっきりと見えた。
人だ。
それは、人だった。
大きくて真っ白な翼を背に生やした、長い黒髪の女性。
そしてその傍らに、何か大ぶりな棒のようなものに腰かけた体勢で宙を滑る、こちらは金髪の女性。
ポーラ「魔法……少女?」
QB 「ああ」
心なしか誇らしげに、キュゥべえがうなずく。
そして二人は、静かに優雅に、屋上に舞い降りた。
私が魔法少女になって、二ヶ月目の夜のことだった。
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