過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」 の外伝
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◆D/8.giurYc
[saga]
2012/04/03(火) 21:51:04.92 ID:I5kVwxtvo
魔力を練り、そのつぶらな瞳が正面からライラを向くように操作する。
これを受けてのライラの動きは、たぶん無意識だ。
ライラ 「くっ……!」
足に急制動をかけ、槍から右手を離して軌道を逸らし、アルフレッドを受け止めようとした。
ポーラ「フン――」
そしてそのときにはもう、私は十分に距離を詰めている。
ライラ 「……はっ!?」
ポーラ「ばーか」
相棒を念動で引き戻し、伸ばされた右手を左の爪で払いのける。
そうしてがら空きになった喉笛に右手の爪を、
――ギィィィンッ!!!
突き刺せなかった。
ポーラ「……」
赤い鎖。
突如として空中に現れたそれに阻まれ、
私の爪はあと数センチのところでライラの命に届かなかった。
ポーラ「ふーん。やるじゃん、ストッパー」
ちらり、壁際の二人に視線を流す。
ミンカ 「え、あ……え?」
杏子「いや、アタシだ」
なるほど。
よく見ると確かに、杏子はその手に自身のソウルジェムを掲げていた。
その色は、この鎖と同じ、赤。
しかし、変身もせずに、この距離に、か。流石というべきかしらね。
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