過去ログ - マミ「今日も紅茶が美味しいわ」 の外伝
1- 20
95: ◆D/8.giurYc[saga]
2012/04/04(水) 21:24:13.78 ID:tomOSCzxo

ポーラ「いったい何をねがっ――…………ッ!!」

   悪寒。

   掴まれた腕を払いのけ、とっさに上体を反らす。
   直後、透明な棒状が鼻先をかすめ、左の方の地面で水音を立てて弾けた。

   右を見る。

   やや離れた位置、用水路の脇に槍を構えたライラが立っている。
   そしてその周囲には、たった今私の頭をブチ抜きかけた棒状――“水の矢” が
   いくつも浮かんでいた。

ライラ 「何をしている。足を止めるな」

   冷たく言い放つライラ。
   同時に槍を振るうと、その動きに促されるようにして “矢” が二本、
   こちらに向けて撃ち出された。

ポーラ「くっ……」

   身をひねって回避したところに、さらに三本。
   これ以上は重心的に限界だった。
   障壁を展開し、二つを受け止める。残りの一本は勝手に外れた。

   第三射が来る前に急いでまたミンカとの距離を詰める。

   ライラの固有魔法、水の操作。

   矢の形に圧し固めた水を撃ち出すだけだけど、拳銃弾程度の威力があり、
   視認しにくい点も鬱陶しい。
   爪で斬り裂いたら逆に散弾みたいになるから避けるか防ぐかしなきゃいけないのが
   何より厄介だ。
   狙いが甘いのが唯一の救い、ではあるけれど、
   今のようにミンカから離れたり動きを止めたりすると容赦なく撃ちこんでくるから困る。

   まぁ、飛び道具を持たないこちらとしては接近戦は望むところではあるんだけど、
   休めないのは正直しんどい。
   ミンカはミンカでやたら硬いし。

   ちくしょう、どうしろってのよこんなの。







<<前のレス[*]次のレス[#]>>
483Res/363.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice